2007年9月6日木曜日
シッコ
カナダでは、医療費は無料だ。
入院費も、手術費も 薬代も、み〜んなタダ。
フランスの健康保険制度は世界一と言われていて、
国 民でなくても診察費は一律20ユーロ(約2980円)。
長期患者は、自己負担は ほぼゼロ。
夜間でも往診してくれるし、
赤ちゃんのいる家には無料でホームヘ ルパーが来て
家事をやってくれたりもする。
イギリスの国民健康保険制度は、
支払い能力に関係なく患者に必要な治療を最優先して提供するシステム。
医師 の報酬は、診察内容のクオリティによって決まる。
キューバも医療はすべてタダ。
予防に重点を置いているの で、
早期に手を打つことで高額治療を少なくすることに成功している。
翻ってアメリカはどうか。
国民皆保険制度がないため、金持ち以外は充分な治 療が受けられない。
実際に、6人にひとりが民間保険や低所得者向けのメディ ケアにも入れず、
毎年1.8万人が治療を受けられず死んで行くという。
この映画の主役は、ある程度収入のある民間保険加入者たち。
民間保険会社 は営利の株式会社。当然利潤を追求するために、
あらゆる手を使って保険金を 支払わないようにする。
そのために治療を受けらずに病死したり、破産した りする人々が続出している。
だから、貧しいキューバより、喫煙率や飲酒 率のずっと高いフランスより、寿命が短い。
この映画は問う、命を扱う医療を商売にしてしまうっていいのかと。
イギリスの政治家・トニー・ベンは、
「医療や教育は、無料でなくてはいけな い。お金がない人も受けられるようすることは、あたりまえのこと」と言う。
日本はどうか。
日本政府は今、医療費削減して自己負担率を増やそうと している。
介護医療は、民間に丸投げ状態。
このままでは、アメリカになって しまう。
「シッコ」を見て、考えて欲しい。
このままじゃ、日本はヤバイと思う。 … ダカーポより
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