2008年9月14日日曜日

灯台もと暗し… 靖国の中国風狛犬


靖国神社には4対の狛犬が建立されていますが、この中国獅子が最も古く、明治28(1895)年に清国(中国)の寺院から日本軍が持ってきたものです。
昭和8(1933)年に国産狛犬が奉納されるまで38年間、靖国神社の「狛犬」はこれしかいませんでした。

『靖国神社百年史資料編』によればこうです。
 日清戦争(1894-95年)の最中、海城の山学寺が日本軍の野戦病院にあてられていた。そこの総責任者であった石黒忠直軍医総監が、戦の終結後、軍司令官の山県有朋を訪ねたおり、この獅子像にいたく感動したという話をしたところ、そんなにいいものならぜひ日本に持っていき、「陛下の叡覧に供して大御心の程を慰め奉りたい」ということになったそうです。
この中国獅子は清国海城三学寺にあったものですが、対価を払ったのだから「戦利品」ではないとのことですが、パンダのように日中友好の証として寄贈されたわけではありません。戦争がなければ日本には連れてこられなかったものだということも、合わせて覚えておきましょう。また、これは「狛犬」ではないのです。

★靖国神社の「狛犬」については、liondogさんのサイトからの情報に基づいています。
ちなみに、左のリンク先から発見しました。
奥が深いなぁ…

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